「日本文学研究ジャーナル」

「日本文学研究ジャーナル」好評発売中!

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この度小社では今般の諸物価高騰に伴い、2025年6月刊行の第34号より下記の通りに価格を改定させていただくこととなりました。ご購読の皆様にはご負担をおかけいたしますが、編集部は今後ともさらに良い誌面作りを目指してまいります。ご高配を賜りたく何卒よろしくお願い申し上げます。
ご不明な点等ございましたらお申し越しください。

「日本文学研究ジャーナル」新価格
本体 2,000円(税込2,200円)
定期購読(年間)本体 7,000円(税込7,700円)*2025年6月刊行第34号より

古典ライブラリーは青簡舎と共同で、日本文学の研究季刊誌「日本文学研究ジャーナル」を創刊。雑誌として刊行するとともに、「日本文学Web図書館」のサイト内でオンラインジャーナルとしても配信しています。

[第31号目次]2024年9月
【特集】中国地方の古典文学資料 (編集/妹尾好信・原 豊二)
《巻頭エッセイ》大名家伝来の書籍のことなど─山口県の事例を中心に─        熊本守雄
池田光政の文芸圏 ─「書写」と「継承」をめぐって─                 原 豊二
岡山藩主池田家旧蔵の古典文学資料の成り立ちと特徴について          浅利尚民
真頼考『新勅撰集愚考』を中心とした黒川家古典学についての一考察       江草弥由起
『尾張廼家苞』飯田秀雄書き入れ本について
── 山陰歴史館蔵本の紹介を兼ねて──                       渡邊 健
島根県立図書館蔵『雲陽人物誌』における自筆書入の実態について
─佐太神社蔵本との比較を通して─                         山﨑真克
毛利元就と周辺の文芸 ──「元就卿詠草」を起点として──               西本寮子
近世における厳島の連歌 ─厳島神社上卿職林家の連歌資料             黒岩 淳
『厳島縁起』諸本伝存考                             妹尾好信

[第30号目次]2024年6月
【特集】ジェンダーから見る〈作者〉―和歌と散文―(編集/田渕句美子・新美哲彦)
《巻頭エッセイに代えて》和歌表現とジェンダー           近藤みゆき
『紫式部集』4・5番が女どうしの歌である件           加藤昌嘉
公的事業としての文学作品とそれに関わる女性作者
──『源氏物語』『栄花物語』『枕草子』を中心に──        新美哲彦
『周防内侍集』の編纂意識 ──「内侍」という職掌から         大野順子
ジェンダーから再構築する題詠恋歌
─『正治初度百首』の後鳥羽院を基点に─              田渕句美子
『今とりかへばや』と『有明の別れ』における男装モチーフの特徴
──中国の異性装文学との比較から                 邱 春泉
連歌の恋句について ─ 作中主体とジェンダー─              浅井美峰
作り物語の変容とジェンダー
─『雲隠六帖』における紫の上の変容を中心に─           小川陽子
『常盤の嫗』の享受圏 ─嫁入り本としての意義─           恋田知子
江戸後期の女性に向けて再構築された文学的才能
─『女有職莩文庫』を例に                    ゲルガナ・イワノワ

[第29号目次]2024年3月
【特集】仏教と説話 (編集/河野貴美子・李 銘敬)
《巻頭エッセイ》お説教でない仏教説話                   石井公成
中世日本における玄奘像の展開                       高 陽
宋・常謹撰『地蔵菩薩応験記』研究序説                   李 銘敬
常謹『地蔵菩薩応験記』絵巻とその周辺 ─真福寺蔵絵詞を中心として─     本井牧子
日吉社縁起としての慈円「おほけなく」歌考
──法楽和歌の歴史叙述と中世前期におけるその享受をめぐって        児島啓祐
いわゆる立川流『阿字観』の変容                      海野圭介
『橘寺聖徳太子伝記』における橘寺関連記事                 松本真輔
東アジアにみる動物とすり替えられた太子の説話 ─金牛太子譚を中心に─    金 英順
目録学からたどる仏教説話集の展開とその位置                河野貴美子

[第28号目次]2023年12月
【特集】謡文化の諸相(編集/大谷節子・藤田隆則)
《巻頭エッセイ》能楽が支えた江戸文化       樹下文隆
謡の礼楽思想 ──「正楽」か「淫楽」か──      大谷節子
芦野の里の柳 ──『おくのほそ道』と「遊行柳」   深沢眞二
近世謡役者の事績再見 ─服部宗巴と福王流謡曲─   恵阪 悟
浅野栄足『謡語考証』の可能性           中嶋謙昌
謡の家の蔵書管理 ─浅野太左衛門家の場合─     米田真理
節曲舞の作詞・作曲・即興の実際 ──創造の場としての「乱曲」へ  高橋葉子
能楽の近代化の一側面 ──「謡曲家」という呼称の盛衰 上野正章
謡の節にこめられる演劇性 ─能の下歌・上歌      藤田隆則

[第27号目次]2023年9月
【特集】文化から読む平安文学(編集/川村裕子・桜井宏徳)
《巻頭エッセイ》私の平安文学・文化研究事始め         河添房江
住吉広行筆「栄花物語舞楽図」にみる〈打出〉という演出
─十九世紀における寝殿造への復古をめぐって─           赤澤真理
『紫式部日記』における「三重」「五重」             畠山大二郎
絵画から読む平安文学
─今後の課題から「徳川・五島本源氏物語絵巻」を読む─     川名淳子
平安時代の生理 ──角田説の検討を中心に──            川村裕子
旅と日記
──『万葉集』『土左日記』『渡宋記』『為房卿記』、東アジアの時空から──  中丸貴史
「春の雪」優雅のパラドクス                   伊藤禎子
『和泉式部集』の諸相 ──敦道親王家女房、和泉式部──       中村成里
《特別寄稿》「日本文学Web図書館」和歌・連歌・俳諧検索を利用して
―芭蕉句解釈の試み                       廣木一人
[第26号目次]2023年6月
【特集】書誌学(編集/佐々木孝浩・髙木 元)
≪巻頭対談≫いまなぜ書誌学か                  佐々木孝浩・髙木 元
≪巻頭エッセイ≫江戸時代の写本の可能性             ピーター・コーニツキー
洋装本に改装した和本 ──旧ジレ蔵本の付加表紙について      アレッサンドロ・ビアンキ
字高の効用                              舟見一哉
電子画像を用いた匡郭間距離測定技術の書誌学的活用        宮川真弥
十七世紀日本における朝鮮版『楚辞集註』の受容について      李 裕利
『日光山名跡誌』の諸本管見──近世中期地方地誌の成立と展開──  真島 望
半紙本体裁合巻のデザインを読む
─神戸大学附属図書館新収・山東京伝『桜姫筆再咲』を手掛かりに─  有澤知世
安永期の際物草双紙と異例製本  ──「一丁表」のありか        神林尚子
赤本屋としての初代大川屋錠吉                   松永瑠成

[第25号目次]2023年3月
【特集】近世の論争(編集/浅田 徹・田中康二)
≪巻頭エッセイ≫秋成と架空の論敵                 長島弘明
近世日本の儒仏論争 ─『徒然草』の注釈書をめぐって─         本村昌文
『因果物語』をめぐって                       木村迪子
仮名遣をめぐる論争 ─契沖と橘成員                 長谷川千秋
犬をめぐる論争 ── 国儒論争における動物観の対立と帰趨       板東洋介
上田秋成の呵刈葭論争                       高松亮太
本居宣長における論争                       田中康二
『狂歌御国ふり』と『狂歌弁』 ─江戸と京における石川雅望批判─  牧野悟資
『筆のさが』の香川景樹歌を読む ─伝統を踏み破る思想─       浅田 徹

[第24号目次]2022年12月
【特集】上代文献と漢字(編集/笹原宏之・澤崎 文)
≪巻頭エッセイ≫なんとかしなくては現代日本の漢字 ─ 七、八世紀の漢字を研究しよう─   犬飼 隆
日本化漢字・日本製漢字の使用の変動 ─上代の使用字の時代環境における示準性─      笹原宏之
日本古代漢字運用規範を木簡から探す           馬場 基
自時以来と自是以来 ─豊後国風土記の文字運用の一端─    葛西太一
上代文献における「相」字の受容と変容          宮川 優
上代文献における文字論・表記論的研究の方法と課題    尾山 慎
『万葉集』における万葉仮名「呼(ヲ)」の音訓認定について  澤崎 文
萬葉集における仮名と語の表記 ──「跡」字と助詞「と」の関係をめぐって     軽部利恵
上代における宣命書きの機能に関する一考察 ─天平勝宝二年二月二十六日付太政官符を題材に─    根来麻子

[第23号目次]2022年9月
【特集】室町・江戸のみやび(編集/大谷俊太・長谷川千尋)
《巻頭エッセイ》儒者に学んだ歌人たち──実業・通茂・蘆庵──   大谷雅夫
宗砌における漢詩文摂取     竹島一希
『新古今抜書抄』再考     長谷川千尋
良恕聞書と和漢聯句       渡邉 樹
『後水尾院御集』の成立     豊田恵子
後水尾院の誹諧歌享受 ──母子餅と三日の夜の餅──    大谷俊太
『伊勢物語』の注釈と詠歌への利用 ─後水尾院と契沖の比較を通して─   大山和哉
近衞家凞から中御門天皇への「豫楽院流」の継承とそのゆくえ        緑川明憲
東都における宮廷文化再興の系譜 ─吉宗・宗武から景雄・季鷹・千蔭へ   盛田帝子

[第22号目次]2022年6月
【特集】平安時代仮名日記の言説を問う ─その魅力と可能性─( 編集/和田律子・福家俊幸)
《巻頭エッセイ》 仮名日記の冒頭 ─平安時代女流に見る─   今西祐一郎
土佐の時空 ─『土佐日記』試論─     荒井洋樹
『多武峯少将物語』は日記か物語か? ─為光任少将の場面の位置づけから─   門澤功成
『蜻蛉日記』下巻における道綱 ──贈答歌群および養女求婚記事をめぐって──   庄司敏子
『和泉式部日記』異本の一様相 ──「情けなからず」の解釈をめぐって──   岡田貴憲
『紫式部日記』内想の生成 ──その発酵音を聴きながら──   渡邊久壽
『更級日記』 登場人物の選択 ──藤原頼通との関連から──    和田律子
『為仲集』乙本における待遇意識・日付・寛子後宮   大塚誠也
『讃岐典侍日記』乳母へのまなざし ─二代の帝に仕えるということ─  福家俊幸

[第21号目次]2022年3月
【特集】西鶴から八文字屋本へ(編集/中嶋 隆・倉員正江)
《巻頭エッセイ》水銀幻想 ─浮世草子のドレスコード    篠原 進
西鶴から桃林堂へ ──近代初期(近世)文体論序説──    中嶋 隆
出頭人と寵童の時代 ─仮名草子・西鶴・都の錦・其磧から柳沢騒動へ─   倉員正江
西鶴浮世草子の「商」と「武」 ─笑い・教訓・俳諧─    南 陽子
〈編集方法〉の文学史 ──西鶴『男色大鑑』から考える──    畑中千晶
浮世草子と「見立て」 ──元禄・宝永期の八文字屋本を中心に──   井上和人
西鶴没後の浮世草子 ─『西鶴冥土物語』の作者をめぐって   水谷隆之
都の錦『好色堪忍ぶくろ』私考   宮本祐規子
江戸書肆山口屋権兵衛の出版活動と上方浮世草子   速水香織
《連載》 日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜
第二十回『梅庵古筆伝』における「定家卿」──定家仮名遣いの「源親行整定説」に及ぶ──    久保木秀夫

[第20号目次]2021年12月
【特集】私家集─和歌と自己語り(エゴ・ドキュメント)(編集/中川博夫・渡邉裕美子)
《巻頭エッセイ》私家集を集める   平野由紀子
流布本『経信卿母集』 ─定家本としての可能性─   幾浦裕之
清輔本勅撰集にある私家集勘物の存在理由と機能   舟見一哉
西行の私家集 ─繰り返される編纂─   山本章博
彷徨する寂蓮 ─寿永百首家集『寂蓮集』雑歌をめぐって─   渡邉裕美子
『拾遺愚草』の梅と月の和歌   岡本光加里
自撰家集としての『中書王御詠』   中川博夫
『嘉喜門院集』の贈答歌 ─追憶から再起への十年─   錺 武彦
江戸時代における私家集享受と『六帖詠草』の編纂   加藤弓枝
《連載》日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第一九回
伝牡丹花肖柏筆・未詳名所歌集断簡とその独自記載 含、『勅撰名所和歌要抄』再認識   久保木秀夫

[第19号目次]2021年9月
【特集】室町戦国の文芸と史料 (編集/末柄 豊・小川剛生)
《巻頭エッセイ》むろまちのうたはあたたかい   武井和人
禁裏着到和歌の成立 ─応仁・文明の乱と歌壇経営─   川上 一
新撰菟玖波集と後土御門天皇 ─宮内庁書陵部所蔵『除目部類』紙背文書から─   末柄 豊
文亀本當麻曼荼羅の成立   中野顕正
忘れられた紀伊の室町文化人 ─伴雲軒紹高の活動と系譜─   川口成人
戦国期大内氏分国下向公家と「陶隆房の乱」   萩原大輔
詩に「和韻」する歌─駿河在国期の三条西実澄─   小川剛生
最上義光と里村紹巴の接点 ─文禄二年のふたつの連歌─   生田慶穂
『五岳疏藳』について   川本慎自
《連載》日々是探索〜古筆切・写本・たまに版本〜第一八回
大村由己『梅庵古筆伝』ところどころ   久保木秀夫

[第18号目次]2021年6月
【特集】蕉門と蕉風 (編集/佐藤勝明・中森康之)
《巻頭エッセイ》『田舎の句合』『常盤屋の句合』の再評価   堀 信夫
プロローグ──特集の契機と趣旨   佐藤勝明 中森康之
「蕉風」の眩暈 ─「芭蕉流」という視点から見えるもの─   中森康之
蕉門の付句 ─芭蕉・其角・支考と元禄俳諧─   佐藤勝明
「贈晋渉川先生書」再考 ─其角と不易流行をめぐって─   稲葉有祐
門・風の倫理   福田安典
洒落・平淡・かるみ ─蕉風俳論と宋代詩論─   川平敏文
芭蕉晩年における伊賀蕉門の役割 ─俳諧理念の模索と人材育成─   髙井悠子
惟然と芭蕉俳諧の理念 ─俳論「詼諧非芸」の意義─   金子はな
『蕉門格外弁』の検討 ─蕉門探求の一階梯─   伊藤善隆
中興期俳諧の「蕉門」史観についての一考察 ─吉川五明の『小夜話』を手がかりに─   寺島 徹
《連載》日々是探索〜古筆切・写本・たまに版本〜第一七回
伝十市遠忠筆・名所歌集断簡─興福寺明王院旧蔵『歌枕名寄抄』か─   久保木秀夫

[第17号目次]2021年3月
【特集】源氏物語を読む (編集/高木和子・鈴木宏子)
《巻頭エッセイ》 源氏物語の本文異同に関する断想   藤原克己
光源氏と三代の帝 ─ 帝の寵妃を中心に─   高田祐彦
『源氏物語』葵巻の二つの引歌表現をめぐって─六条御息所詠と三位中将詠の引歌検討─   松本 大
『源氏物語』明石姫君誕生時における「御佩刀の儀」─『うつほ物語』いぬ宮の事例を踏まえて─   高橋麻織
『源氏物語』野分巻における玉鬘の和歌と夕霧─ 和歌を立ち聞くことと可能態としての「歌語り」─   勝亦志織
竹河巻末の昇進記事をめぐって─『源氏物語』の〈左大臣〉と〈右大臣〉─   村口進介
薫の「世」 ─ 大君との物語を中心に─   井内健太
浮舟物語の贈答歌 ──作中歌にあらわれる個性──   鈴木宏子
『源氏物語』は和歌で何をしているのか─三者以上の詠歌に着目して─   吉井 祥
『源氏物語』の贈答歌における返歌の方法について   北原圭一郎
『源氏物語』の独り言の歌   田中智子
『源氏物語』における「~ゲナリ」の一特質─物語技法の一つとして─   本廣陽子
類話の累積に見る源氏物語の成立と方法   高木和子
連載 日々是探索~古筆切・写本・たまに版本〜第一六回
伝藤原資経筆・未詳名所歌集断簡 付、古写本群研究の可能性   久保木秀夫

[第16号目次]2020年12月
【特集】 御子左家 ─俊成・定家・為家─ (編集/兼築信行・小林一彦)
《巻頭エッセイ》「マメヤカノ歌ヨミ」雑感   石川 一
御子左家私家集の系譜   穴井 潤
御子左家歴世と仮名用法 ─俊成・定家・為家そして為相─    坂本清恵
藤原俊成の後白河院哀傷長歌   野本瑠美
「源氏見ざる歌詠みは遺恨の事也」考── 歌語「草の原」と物語的文脈──   小山順子
藤原定家の歌学一斑 ─『後撰和歌集』をめぐって─   佐藤明浩
山家・釣舟・篝火 ─藤原定家が描いた風景─   兼築信行
藤原為家と『伊勢物語』─後嵯峨院時代との関わりを中心に─   木村尚志
為家の悲しみ   小林一彦
連載 日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第一五回
伝中御門宣胤筆『源氏小鑑』断簡・裏書   久保木秀夫

[第15号目次]2020年9月
【特集】枕草子──時代と作品──(編集/赤間恵都子・山本淳子)
《巻頭エッセイに代えて》新しいかたちの歴史と文学の出会いの中に  三田村雅子
『枕草子』の本文の論理 ── 宮仕えする「身」の諸相── 山中悠希
『枕草子』成立論の問題点 ── 擱筆年時と第一皇子──  津島知明
『枕草子』の漢をめぐって  中島和歌子
『枕草子』における道隆 ──『枕草子』描写の特徴に関連して──  高橋由記
『枕草子』と『小右記』の中宮大夫藤原道長── 第一二四段「関白殿、黒戸より」をきっかけに──  山本淳子
「淑景舎、春宮にまゐりたまふほどの事」考  東 望歩
「成信の中将は」章段における対比の構成─和歌の表現と雨の言説を視点にして─  古瀨雅義
『枕草子』職御曹司章段と王朝文化  赤間恵都子
連載 日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第一四回 『和漢朗詠集』正保五年版・尊円親王本  久保木秀夫

[第14号目次]2020年6月
【特集】奈良・平安の漢詩文(編集/河野貴美子・高松寿夫)
《巻頭エッセイ》漢文を読むということ  後藤昭雄
「朝隠」の系譜  山田尚子
「養老改元詔」の語彙  高松寿夫
『日本書紀』大津皇子伝の意図 ──「詩賦之興、自大津始也」の意味──  土佐朋子
「大伴淡等謹状」考 ─その文体・用語をめぐって─  富原カンナ
平安初期漢文書簡にみる書儀の受容 ─最澄の書簡─  西 一夫
『日本霊異記』の用字と表現  河野貴美子
菅原道真「行春詞」「路遇白頭翁」再検討 ──詩人、国守の葛藤──  廖 栄発
「本朝的」駢儷体の形成 ─日本漢文学史における平安中期を考える  ブライアン・スタイニンガー
《連載》 日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第一三回 『大弐三位集』端白切とその表紙 ─冷泉家本伝来史一端─  久保木秀夫

[第13号目次]
【特集】記憶と忘却 (編集/山田洋嗣・竹村信治)2020年3月
《巻頭エッセイ》背中をめぐる記憶  森 正人
意識の内の歌 ──統治者としての記憶と忘却──  山田洋嗣
忘れなければならない ──中世禅林詩学における〈空虚な主体〉への/からの眼差し  山藤夏郎
記憶の文体  入口敦志
うたの記憶 ──『とりかへばや』の引歌表現──  西本寮子
災害を記すこと ──『方丈記』「元暦の大地震」について  木下華子
祝福芸能と福の神 ──お伽草子の福神表現をめぐって  塩川和広
「国破」の記憶 ──杜甫「春望」の「国破」をめぐって  佐藤大志
〈記憶〉の可能性 ──〝知の尖端〟へ  竹村信治
連載 日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第一二回 『往生要集絵巻』詞書断簡?─恵心僧都源信関連資料その三―  久保木秀夫

[第12号目次]
【特集】平安・鎌倉の歌合 (編集/中村 文・安井重雄)2019年12月
《巻頭エッセイ》歌合本文の集成  久保木哲夫
平安朝歌合における判者 ──主催者との関係を中心に、俊成に至る──  安井重雄
「寛平御時菊合」の和歌 ──宇多歌壇の志向──  岸本理恵
主家主催の歌合と女房の出詠 ──「皇后宮春秋歌合」に関連して──  高橋由記
「奈良花林院歌合」の詠歌表現  溝端悠朗
「二条天皇貝合」をめぐって ──「中宮育子貝合」再考──  小林賢太
建久二年「若宮社歌合」の性格  中村 文
歌合における物語摂取 ──後鳥羽院歌壇を中心に──  田口暢之
後嵯峨院と歌合 ─文永五年九月十三夜「白河殿五首歌合」から辿る─  藤川功和
《連載》日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第一一回 焼失『後撰和歌集』伝亀山天皇筆本とその校訂本文  久保木秀夫

[第11号目次]
【特集】軍記物語研究の現在 (編集/佐伯真一・櫻井陽子・小秋元段)2019年9月
《巻頭エッセイ》中世歴史学と「物語」史観について  兵藤裕己
軍記物語研究の起源と現在  佐伯真一
『平家物語』研究の手引き  櫻井陽子
『太平記』研究はこの二十年、何を明らかにしたか  小秋元 段
「初期軍記」の枠組みを超えて  佐倉由泰
流布本『保元物語』『平治物語』による合戦場面の改変から見えるもの  滝澤みか
『平家物語』の「駆武者」  原田敦史
『太平記』における三国故事再考  張 静宇
仮名本『曾我物語』の三浦氏  渡瀬淳子
大島忠泰『古今戦』と『平家物語』 ──中世近世移行期の薩摩における武家の文事──  鈴木 彰
《連載》日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第一〇回 『紫式部日記』の古筆切  久保木秀夫

[第10号目次]
【特集】中世説話の環境・時代と思潮 (編集/荒木 浩・小林直樹)2019年6月
《巻頭エッセイ》西安の玄奘三蔵学会に想う ─二〇一八年・学会ところどころ  小峯和明
見えない仏 ─仏像の霊験を語る話型─  本井牧子
源隆国晩年の対外観と仏教 ─宇治一切経蔵というトポスをめぐって─  荒木 浩
熊谷惣領家と直実説話の継承  大塚紀弘
愛に寄り添う説話 ─鴨長明『発心集』と中世唱導の交叉─  猪瀬千尋
無住と『老子』  曹 景惠
『沙石集』と『宗鏡録』  小林直樹
無住に於ける説話の言語 ──『沙石集』の和歌陀羅尼説をめぐって──  高尾祐太
中世禅林の片岡山飢人説話 ─達磨寺・太子旧跡・虎関師錬─  芳澤 元
『吉野拾遺』行継遁世譚の展開と変容  森田貴之
大福寺所蔵「瑞夢記」について  辻 浩和
《連載》 日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第九回 『観古帖 書画部』──古筆の摸刻資料その二──  久保木秀夫

[第9号目次]
【特集】近代の文学 ─創造の契機、創作の端緒─(編集/宗像和重・安藤 宏)2019年3月
《巻頭エッセイ》鷗外はアイヌの少女・知里幸恵に会ったか  山崎一穎
挿絵無用論と明治中期の絵入り新聞小説 ─饗庭篁村「小町娘」・尾崎紅葉「笛吹川」「青葡萄」の挿絵─  出口智之
もう一つの『文章世界』 ──臨時・定期増刊号を中心に──  宗像和重
萩原朔太郎と自由詩 ──ニーチェ受容の意義──  大嶋さやか
〈歌詞テクスト〉の戦前・戦中 ─NHKラヂオ・テキスト『国民歌謡』とその周辺─  小林洋介
太宰治「女の決闘」論  安藤 宏
出版市場と作品批評 ─三島由紀夫『潮騒』  藤田 佑
戦争裁判が甦る契機 ─木下順二『神と人とのあいだ』を手掛かりに─  金ヨンロン
木村友祐「イサの氾濫」の改稿 ─フラットな破局の後を生きる生─  尾崎名津子
《連載》日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第八回 元禄八年刊『新撰古筆手鑑』 ―古筆の摸刻資料その一―  久保木秀夫

[第8号目次]
【特集】連歌と俳諧 ─座の文芸へのアプローチ─(編集/廣木一人・玉城 司)2018年12月
《巻頭エッセイ》俳諧研究の行方  田中善信
連歌作品中の難訓語のよみ ─新編国歌大観・私家集大成のよみにも触れて─  廣木一人
連歌における心付の説 ─良基説と心敬・親句疎句説の比較─  寺尾麻里
連歌式目と自注 ─宗祇・宗牧・紹巴の場合─  生田慶穂
紹巴連歌の特長  松本麻子
高梨野也小考 ─芭蕉句文「うに掘る岡」をめぐって  河村瑛子
江戸座俳諧と角館 ─佐竹北家、明和安永期の活動から─  稲葉有祐
全角画「武蔵国雑司谷八境」をめぐる諸問題  真島 望
素輪『小遣銭』にみる綾足の批点 ─旧室・麦浪との比較を通して─  紅林健志
「後の細道」の諸相 ─泉明『松島紀行』における『奥の細道』享受の一側面─  金子俊之
《特別寄稿》新出四明(蕪村)「四季行事風俗図」の考察  玉城 司 冨田鋼一郎
《連載》日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第七回 「版本写し」と熊沢蕃山『大和西銘』写本断簡  久保木秀夫
《コラム》連歌・俳諧研究 これだけは知っておきたい
《口絵》「四季行事風俗図」

[第7号目次]
【特集】近世後期小説の作者・読者・出版(編集/飯倉洋一・田中則雄)2018年9月
《巻頭エッセイ》梗概に学ぶ ─『旬殿実実記』「三人吉三廓初買」「怪談牡丹燈籠」『虞美人草』─  延広真治
『作者評判千石篩』考  飯倉洋一
寛政期「河太郎物」の原点 ──『諸道聴耳世間狙』に描かれた河太郎──  野澤真樹
〈和文小説〉の展開  天野聡一
寛政・享和期における知と奇の位相 ─諸国奇談と戯作の虚実─  木越俊介
戯作者の象徴 ─京伝・三馬に注目して─  有澤知世
文化期大坂の作者五島清道の読本  田中則雄
馬琴評答集の再検討  菱岡憲司
曲亭馬琴と木村黙老の関係  三宅宏幸
《連載》日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第六回 伝顕昭筆『万葉集』注記断簡と元暦校本の「裏書」  久保木秀夫

[第6号目次]
【特集】歴史物語の表現世界(編集/加藤静子・福長 進)2018年6月
《巻頭エッセイ》「歴史物語」とは何か  増田繁夫
『栄花物語』と平安朝物語の関係 ─『うつほ物語』の影響、成熟する歴史語り─  横溝 博
『栄花物語』〈編年体〉再考 ─女房日記と『源氏物語』からの視座─  桜井宏徳
『栄花物語』諸本と『紫式部日記』 ─彰子出産記事再読─  中村成里
女院藤原彰子の信仰と『栄花物語』  加藤静子
『栄花物語』続編の歴史叙述 ─立后と摂関継承問題をめぐって─  福長 進
閑院流と御堂流 ─『栄花物語』・『大鏡』の記述に即して─  中瀬将志
『大鏡』の大斎院選子と「扇のつま」 ─賀茂社と和歌の贈答─  瓦井裕子
増鏡における文体のキメラ  渡瀬 茂
《連載》日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第五回 『古今著聞集』の古筆切  久保木秀夫

[第5号目次]
【特集】万葉集はどう読まれてきたか(編集/田中大士・乾 善彦)2018年3月
《巻頭エッセイ》冷泉家時雨亭叢書の解題を執筆して  竹下 豊
『新撰和歌』の万葉歌 ─「弘仁より始めて」は何を意味するか─  池原陽斉
歌学書の中の万葉歌 ─巻十・一八三九歌に見る平安時代の万葉歌享受の一様相─  景井詳雅
藤原定家の『万葉集』摂取 ─内裏名所百首を中心に─  奥村和美
万葉集テキストと注釈 ─仙覚と契沖の場合─  乾 善彦
万葉集仙覚校訂本はどのように受け入れられたか  田中大士
近世前期の万葉学 ─研究と実作と─  西田正宏
近世期における万葉集研究  城崎陽子
『万葉集』の近代を総括してポスト平成に及ぶ  品田悦一
《連載》日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第四回 『勧女往生義』佚文 ─恵心僧都源信関連資料その二─  久保木秀夫

[第4号目次]
【特集】近世の和歌と漢詩(編集/鈴木健一・池澤一郎)2017年12月
《巻頭エッセイ》十七世紀日本のジキル博士とハイド氏  揖斐 高
後水尾院の和歌の方法 ─詠み方と読まれ方から─  大山和哉
近世における年中行事和歌 ─北村季文『幕朝年中行事歌合』を中心に─  高野奈未
近世期の儀礼和歌 ─元文三年度大嘗会和歌の再興について─  田代一葉
近世後期和歌の一側面 ─少年期の三条実万の和歌習練をめぐって─  田中 仁
三条西季知『恵仁春乃陰』をめぐって  鈴木健一
明治期における和歌結社「正風社」に関する一考察  長福香菜
貝原益軒と文人意識  大庭卓也
『海内才子詩』と『聯珠詩格』 ─清新派の詩風をめぐって─  福井辰彦
広瀬淡窓による漢詩教育の成果  小財陽平
漢詩を読む楽しみ ─『枕山詩鈔 七言絶句』に即して─  池澤一郎
吉田松陰における天と神  青山英正
蒲生重章『近世佳人伝』における漢詩  長田和也
《連載》日々是探索〜古筆切・写本・たまに版本〜第三回 仮名書き『往生要集』断簡 ─恵心僧都源信関連資料その一─  久保木秀夫

[第3号目次]
【特集】源氏物語の和歌と言説分析(編集/土方洋一・陣野英則)2017年9月
《巻頭エッセイ》美しい次代の源氏学にむけて  高橋 亨
夕顔巻冒頭の和歌解釈  諸井彩子
『源氏物語』と紫式部の親族の和歌 ─紅葉賀巻と『為頼集』三七番歌を中心に─  中西智子
光源氏の〈峰の薄雲〉  今井 上
物語叙述の主体 ─物語論における光源氏の発言を手がかりに─  陣野英則
歌びと夕霧の存在様態 ─柏木= 女三の宮物語以後─  土方洋一
『源氏物語』「竹河」巻〈桜争いの唱和〉の方法 ─円環構造が意味するもの─  外山敦子
蜻蛉・手習巻の物語世界 ─女房の名と女郎花の和歌を媒介に─  千野裕子
《連載》日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第二回 枕草子の古筆切  久保木秀夫

[第2号目次]
【特集】中世の日記─文学・歴史からのアプローチ─(編集/田渕句美子・谷 知子)2017年6月
《巻頭エッセイ》日記と文学・歴史  五味文彦
『明月記』原本の特異性 ─芸術作品としての日記原本─   尾上陽介
『源家長日記』における具親召籠事件について  木下華子
歌枕「八橋」と「鳴海」─和歌・日記の旅─  谷 知子
『建礼門院右京大夫集』の叙述姿勢 ─家集編纂時の日記的視点に注目して─  丹下暖子
『とはずがたり』巻五の後深草院の御影をめぐる表現   高木 周
『弁内侍日記』大内裏の雪を詠む和歌  芹田 渚
中世後期の女性の日記 伝『大外記中原師生母記』について  遠藤珠紀
声の禁忌 ─女房の領域と制約─  田渕句美子
《連載》日々是探索 〜古筆切・写本・たまに版本〜 第一回 西行・寂蓮の「新出」歌? ─伝光顕画・後光厳院筆『西行物語絵巻』断簡─  久保木秀夫

[創刊号目次]
【特集】中古・中世の和歌(編集/渡部泰明・佐々木孝浩)2017年3月
《巻頭エッセイ》藤原定家全歌集の注釈についての回想  久保田 淳
「左は内の御歌なりけり、まさに負けむやは」─亭子院歌合における二、三の問題─  久保木哲夫
伊達本古今和歌集の性格 ─定家本『古今集』の本文異同について─  舟見一哉
藤原重家の詠法 ─典拠のある作を中心に─  田口暢之
後嵯峨院歌壇の再検討 ─『亀山殿五首歌合』を中心にして─  佐々木孝浩
『建保五年右大将家歌合』考 ─源通光と後鳥羽院をめぐって─  米田有里
足利将軍と随従型紀行文について ─義教の富士下向を中心に─  山本啓介
正徹和歌と『源氏物語』─「我はさらに源氏と思ひてはよみ侍らず」─  高柳祐子
《特別寄稿》兼好法師の伊勢参宮─祭主大中臣氏との関係を考証し出自の推定に及ぶ─  小川剛生

 

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